2006.10〜2008.12(下の方から古い日付です) 日記一覧へ このページの一番下へ Diary
2008年12月22日(月)
色紙と扇子
扇色紙

コミックバンチの読者プレゼント用に描いた色紙です。
新年早々の発売号でプレゼントされるようです。

実はこれといっしょにコメントを書いた扇子もプレゼントされるのですがなかなかに『ひどい』出来となりました。扇子ですから広げても凸凹としている訳で、そこにメッセージとサインを描いて下さい!という事で描いたのですがいやはや・・・私にはああいったものにスラスラと描く技術がありませんでした。まっすぐ引いているつもりの線が斜面ですから思いもよらぬ方向へ・・・方向へ・・・方向へ・・・うわぁ〜なんじゃこりゃ〜・・・


どうか受け取った方、扇子は無き物として頂けると有難い・・・いや、メッセージの内容自体は思いの丈をガツンと書いたので良いと思うんですけどね・・・

こういう企画、かつて少年ジャンプに連載していた頃に

も暮れのパーティーでのチャリティー用として毎年あったのですが、それはTシャツに絵とサインを描くと言うもので、やはり随分と苦労した覚えがあります。少しでも描きやすいようにと4隅を引っ張って鋲で止めて描いたりしましたがサインペンで線を引くと布ですからやはり引き攣れてボコボコとあらぬ線が引かれてしまって・・・

いやはや絵にしろ文字にしろ平らな描きやすい物に描くのが一番。
2008年12月15日(月)
井の頭公園 日の出


井の頭公園 霜
先日、公園の紅葉を紹介したが今朝は池からもうもうと靄(もや)が立ち昇っていた。左の欄干の写真をご覧下さい!そう、今朝は霜が降りたのです。夜明け前、氷点下まで気温が下がったと言う事でしょう・・・

東京では霜が降りる事はめったにありません。霜柱なんてまず見る事はない。まぁ今回は霜だけですが・・触ってみるとパリパリと凍っていました。

私の故郷は関東平野の北端に位置するのですが(噂では、もうそこは平野じゃない!と言われたりしますが・・・)東京よりもずっと冷え込みます。もうずっと昔ですが私の実家の脇の道は私が暮らしていた頃はまだ舗装されておらず冬は毎日霜柱が立ちその上をザクザクと歩いて学校へ通ったもんです。ザクザクは面白かったのですが午後日が射すと解けてベトベトの泥泥のヌルヌルになってしまい、滑って危ないし靴はグチョグチョベチョベチョの泥んこになってしまい大変でした。

あのザクザクはまた味わいたいですがベトベトの泥泥のヌルヌルはもうごめんです!
2008年12月12日(金)
紅葉
井の頭公園 紅葉

朝、朝食がてら公園を歩いてみた。
林の中を、枯れ葉の上をシャリシャリと歩くのは気持ちがよい。そこで発見した「もみじ」たち・・・

こどもの頃には「もみじ」だの「もみじ狩り」だのにはあまり興味がなかったように思う。ただ、緑の葉が枯れ行くだけじゃないか?みたいな・・・冬に向かってうら寂しいだけじゃないか?と・・しかしそう言うものを心から愛でたいと思うようになったって事はワビサビがわかる年齢なったと言う事か・・・

聞くところによるとヨーロッパなどでは(ドイツ、オーストリアに知人がいるのだが)紅葉を楽しむなどと言う風習はあまりないようである。と言うか紅葉そのものがほとんど見られず夏から一気に冬が来てしまう感じらしい。

かつて一度、夏のウィーンに行った事があるのだが8月ひじょうに暑い夏で毎日水を求めて彷徨っていた。向こうは

基本的に夏でも氷を入れた冷えた飲み物を飲む習慣はなく炭酸水が主流なので、日本のように無炭酸のキンキンに冷えた水を探すには努力が必要だったのだ。それはさておき気温はまだがんがんに夏なのに街路樹からの落ち葉が路面に舞い、見た目には秋の風情が漂っていて何とも不思議な風景と思った記憶がある。葉が秋の色を留める間もなく散ってしまう木が多いのかもしれない。本来夏が短く、一般家庭ではクーラーなど必要としない(私は暑くて必要と思ったが)、それゆえ冷たい飲み物を飲む習慣もないのだろう。

話は戻るがこの写真の木は「やまもみじ」と言うのだろうか?所謂「かえで」の一種と思うが赤がひじょうに美しい。この木の見方として逆光で日の光に透かして見るのが乙!と私は思っていたりする。赤が一層映えるのだ。実はこの日、夜がまだ明け切っていなかった、最近は日の出が非常に遅い。散策しながら日の出を待ったのだ。
井の頭公園 紅葉 井の頭公園 紅葉
2008年12月9日(火)
カレンダー
コミックス

ここの日記を読んでか否か?私が寝ている間に(昨日は徹夜になってしまい、昼間少々休んでいたのだ)担当さんが贈呈本を持って来てくれていました。(ありがとうございます!)という事でさっそくUP!ぎりぎりセーフ!本日発売です。

しかしまぁ、こうして10話近くまとまった物を自分でパラパラと眺めてみると・・・
いや〜よくもまぁシコシコとこんなに沢山の絵を・・・と、漫画ってホントすごいわぁ〜(大変だわぁ〜)って気が・・・読んで頂けると嬉しいです。

新登場の座無座衛門がやはり、なかなかいい味を出していました。お勧めです。

カレンダー
こちらは来年のカレンダー。毎年スケジュールを書き込める形式の物を買うのだが、今までは1月ごとのやつだった。今回はこんなのを見つけたので購入!
1年を通してのスケジュールが見渡せるのでよいのでは?と。これで来年のスケジュールはバッチリ!と、行けばよいのだが・・・

しかし、こうして1年を見渡すとやはり、あっという間だ。
2008年12月8日(月)
『惡忍-加藤段蔵無頼伝』コミックス3の巻
カバーイラスト

明日9日に『惡忍-加藤段蔵無頼伝』コミックス3の巻きが発売なります。
し、しかし私の所へはまだ見本本が届いてていません。
本当は本をスキャンして紹介しようと思っていたのですが・・・しまった、こんな事ならカバーの刷り出し見本を見せてもらった時にスキャンして置くんだった・・・という事で素のイラストで紹介する事に。

内容はなんと、これがすごい事に『惡忍-加藤段蔵無頼伝』2の巻の・・・続きなんです!って当たり前だ!

いや実は「座無左衛門」なる人の良さそうな、いや、実はやはり惡忍なんですが、そんなのが出て来て、しかしやはり加藤段蔵は惡忍の最たる『極惡忍』ですから、そんな「座無左衛門」を上手い事丸め込んで・・・

いやいや加藤段蔵に睨まれたらたまったもんじゃありません・・・人間あの漢(おとこ)だけには睨まれたくないもんです。いやホント、かわいそうなのは「座無左衛門」でして・・・もちろん弁天姉妹だって隙はありませから。

例の如く『惡忍-加藤段蔵無頼伝』1〜3の巻を読んで頂くと丁度、今回から掲載の始まったコミックバンチにすんなりと続く仕掛けとなっております。どうぞ振るってご一読をお願いいたしまする。
原稿



右の写真は現在必死で作画中の原稿であります。非常に大変な作画となってしまいました。後でお目にしましたら「おお!こりゃぁあのときの!」などと思ってください・・・
2008年12月5日(金)
惡忍−加藤段蔵無頼伝-

本日発売のコミックバンチ1・2号より『惡忍−加藤段蔵無頼伝』が掲載されます。1話めは前シリーズまでの顛末が入るためゆったりとしていますが、2話目より佳境に向けて怒涛の展開となりますので見逃せません。応援の程よろしく!

2008年12月4日(木)
相生の松
相生の松
故郷の町のシンボルツリーである。
相生(あいおい)とは『一つの根から2本の幹が相接して生えること。二つのものがともどもに生まれ育つこと。「相老い」の意にかける』と広辞苑にはある。そういえば近くにアイオイ駅と言うのがあるのだがその漢字表記は「相老駅」だった気がする。

わたしの故郷の「相生の松」は垂直に近い方がクロマツで枝垂れている方がアカマツである。根元は完全に癒着し一つになっている。かつてはクロマツがもう少し高くそびえていたはずなのだがどうやら落雷で失ったらしい、残念だ。私の記憶の中ではまだ補強の支柱にも支えられておらず均整のとれた優美な姿であった・・・

私の通った小学校にはこの「相生の松」の大きな絵が講堂に掲げてあった。その絵は上の写真とは逆構図(反対側から描かれた絵)で画面の右側に枝垂れてその背景に赤城山が描かれていたような・・・

相生の松 しかし、実際に私がこの「相生の松」を生で見たのは中学校に入ってからだったような気がする。ようするに私の小学校時代のテリトリーからは少し離れた所に存在する上に小道のかなり奥まった所にあるので普段人の目にはあまり触れないのだがそれがこの松には幸いなのかも知れない。

赤城山同様地元の人たちにとってはさして気に留めるものではないのだがやはり遠く離れていると、ふと、あの松の木はどうしているか?などと思ってしまい、もう日が暮れる寸前だったのだが足を運んだのだった。

明治時代の町村制施行の折、村の名前の由来にもなった木であるから樹齢は優に100年は超えている。ひょっとすると数百年かもしれない・・・大切にして欲しいものである。
2008年11月29日(土)
赤城山
赤城山

所用で生まれ故郷である群馬へ行って来た。
時間があれば何とか近くの山に登り赤城山の写真を撮って来たいと思っていたのだが東京から向かう間ずっとどんよりと曇り、または雨。赤城山は全く見えず。とにかく最初の用事を済ませ日が暮れる。

翌日は朝からやはり小雨がぱらつくどんよりとした空。
しかし所用をこなしてるうちになんと午後を回って夕方近くになって雲が割れ青空が・・・あきらめてデジタルカメラを携帯していなかったのでしかたなく携帯電話で写真を撮った。

空が晴れ出したと気づいた時は手前の山から、大地からもうもうと靄(もや)が立ち上りそのむこうに雄大な赤城が顔を出しそれは素晴らしい絶景だったのだがこの写真はその20分後くらいなので靄がかなり晴れ上がった後なのでちょっと残念である。しかし幻想的な素晴らしい景色だった。

地元で暮らしている人たちにはいつも接している当たり前の風景なのでさしたる感慨もないようであるが故郷を遠く離れてめったに帰ることも出来ない身としては感慨深いものなのだ
赤城山
2008年11月17日(月)
惡忍コミックス3の巻
イラスト

惡忍コミックス3の巻のためのカバー絵を描きました。
左の画像はその一部です。たぶん、12月9日頃の発売です。
1.2巻は彩度を落とした白黒画像のような装丁となっていましたが今回はフルカラーにしてもらうようお願いしてみました。また、最終段階のデザインがわかりましたらお知らせします。

2008年10月5日(日)
サイクル
原稿

一話分の墨入れ完了の図!が上。後のトーン張りはスタッフにお任せして私は次の話に突入!とは言っても後で自分でトーンを削らなければならない箇所が今回は相当にありそうなのであと半日位はまたこちらの原稿に戻ってやらなければならないが、とにかく私は次の話の下絵へ進まねば・・・

下書き で、つぎの話の下絵が終わった所が左。

実は今現在こちらのペン入れが終盤に差し掛かっている所だがどうも最近体調が今ひとつ。

夜12時前に寝れると朝かなり早い時間、夜明け前にすっきりと起きて仕事に突入出来るのだが12時を回ってからの就寝になるとすっきりと起きれない。
しかし、なかなか一日のノルマを果たせない私は仕事が夜中まで・・・朝まで・・・果ては昼まで・・・などとすぐにずれてしまう。こうなるといい睡眠は取れず、またそのサイクルを戻すのにも苦労する。

---と言う事が判っているので仕事の進み具合よりもまず就寝時間を優先させよう!結果的には其の方が早く仕事が終わるのだ!と思い心がけているのだがやはり遅れた仕事が目の前に歴然とあると・・・
2008年9月16日(火)
空のキャンバス

Works(作品紹介) の『空のキャンバス』のコーナー改変更新しました。

このサイトをくまなくご覧になって下さってる方はお気付きだったかと思いますが、トップページには『空のキャンバスのコーナー改変中!』と注意書きをして置きながら随分前にupしてありあました。実はもう少し内容を変えてからupしようと思っていたのですが間違ってupしてしまったのですね。削除するのも面倒なのでそのままにしておいたのですが思い直してそのまま公開と言う事で・・・・

何を変えようとしていたかと言うと、書いた内容の前半部分が自分の青春時代の体操界のあらましに重きがおかれてしまったので一般の方が読んだ場合どんなもんかと・・・・それとストーリーの中のシーンなども紹介してそれにまつわる裏話なども出来れば・・・などとも思っていたのですが、それにはまた手間も掛かりそうだし、2008年9月の今、サラサラとお思い立った事がこういう事であったのだからそれはそれでいいかと・・・また何か改変したい事を思い立てば随時その時に!・・・という事で日付だけ付け加えておきました。

いや待て、こういうコーナーも日記形式に思い立った時プラスして積み重なって行書き方でもいいかもね。

2008年8月29日(金)
ゲリラ豪雨

物凄い雨が断続的に降っている。いつもなら自転車で通う歯医者さんに車で行った。
行きは若干小降りだったが治療が終わり外へ出ると、さしてる傘などもろともしないすさまじい雨。車にたどり着くまでにびしょ濡れになる。通りなれたはずの道はあっという間に歩道の上まで水がたまり路肩もセンターラインも全く見えない。ワイパーもを目いっぱい早い動きにするがよく見えない、慎重に車を転がす「ひょっとしてこれが最近話題になっているゲリラ豪雨ってやつか?」などと思いながら・・・これだけ一気に雨が降ったらいろんな所で危険な事が起こっても不思議でない。

しかしこういった豪雨の中で車を運転しなければならなかった事は過去にも何度かある、そんな記憶が蘇ったりもした。あの時は常磐自動車道で・・・あの時は東北自動車道で・・あの時は国道16号で・・・などなど、そのどれもがはっきりとした目的のあるドライブで必死に運転していた事を思い出す。当時乗っていたそれぞれの車の癖なども蘇ってくる。

あの車はハンドルの遊びが多かったとか、あの車は車高が低く泥除けがあり高速道のスパイクタイヤで出来たであろう轍にたまった水を全部巻き込んでしまいハンドルを取られて危険を感じ高速道を降りた事とか。そうそうあの時は先導する車を見失わないように必死に追いながら「こんな雨の中、もうちょっとゆっくり走れよ!」などと考えていた事・・・その車を運転していた人が誰だったか?そうだあの人は・・・などなど。

豪雨の中での運転は例外なく必死なので、しかもその時の運転目的も必死だったりすると(まぁ、よほどの事が無い限り豪雨の中運転などしたいとは思わない訳であるから必死の目的があってしかるべきだったりするが)記憶には鮮明に残る事になる。

そういえば漫画を描く上で劇的シーンを演出するために土砂降りの雨を描いたりするが(描くのはたいへんなのだが)無意識の内に自分の経験上の記憶がそうさせているのかも知れない。

2008年8月21日(木)
『アルプスを眺めながら蕎麦を喰う』計画!

久しぶりに自宅に戻り昼に蕎麦を喰った。
普段仕事場に篭りきりなので全く夏を実感できないのだが、たまに用事で仕事場から出ても冷房で冷え切った体には外の気温に妙に違和感があり、確かにに気温は高いのだが体の芯は冷え切っているので全く馴染めない。暫く歩いてやっと体と気温とが馴染んだ頃には用事も済んで仕事場に戻るといった具合であるが、自宅では冷房も使わず歳のせいか扇風機が心地よい。自宅の周りでは蝉がうるさいほどに鳴いて夏の終盤を実感できる。

で、蕎麦だが・・・冷たい麺つゆに葱をたっぷり刻み、根生姜を擦り、茗荷(みょうが)も欲しかったがが生憎切らしていた、が、美味かった。普段夏を実感していないのでたまに汗ばむ中でこういうものを食すとじつに美味いのだ。「生葱のこの辛さの旨み、こういうのっては日本人にしか解らないかもなぁ〜」などと思いながら。で、ある事を思いついてしまった。それが表題の『アルプスを眺めながら蕎麦を喰う』計画!である。ヨーロッパアルプスを眺めながら蕎麦を喰ってみたい!きっとこの上なく美味いに違いない!

前にも書いたが私は山を眺めるのが大好きなのだ。特にヨーッロパアルプスのような壮大な景色なら一日中でも眺めていたい。で、何とかそれを実行できないか?と思い至った訳である。

かつて一度行ったスイスのユングフラウヨッホの麓グリンデルバルトや、いつか行ってみたいと思っているマッターホルンの麓のツェルマットあたりで青い目のハイカーを尻目に壮大な氷壁を眺めながら蕎麦を茹でて喰ってみたい。と無性に思ったのである。

しかし可能だろうか?
蕎麦は乾物のものを日本から持って行けばいい。茹でる道具(携帯コンロやなべ)も現地で調達可能だろう。しかし問題は薬味だ。これを入れずして喰う蕎麦などモゴモゴしてるだけで味気なさ過ぎる!私は生葱のあのいかにも日本的な辛さを味わいたいのだ。マスタードや唐辛子などとはちがうあの生葱の辛さ。いやいや唐辛子(七味)も必要だ。これも日本から持って行けばいい。問題は生ものの葱や茗荷、それに生姜である。生姜はひょっとすると向こうにもありそうだが葱や茗荷は・・・

こういった生もの、日本から飛行機で持ち出せただろうか?駄目な気がするなぁ〜・・・向こうに葱や茗荷が売ってるだろうか?ひょっとするとフランス料理あたりに葱に似たものを使ってた気もしなくはないが、さすがに茗荷を売っているとは思えん・・・

まぁ、葱と生姜さえあれば茗荷までと贅沢は言わんが・・・そうだ刻み海苔とゴマも持っていった方がいいな。しかしそこら辺で蕎麦を茹でたりなんて勝手な事が許されるか?キャンプ地であれば問題なさそうだが・・・まぁ、キッチンのある宿を探してそこのテラスから氷壁を眺めながらでもいいのだが。いつか・・・・

2008年7月14日(月)
校歌

故郷(くに)の学生時代の校歌、私はどれも好きである。
しかし覚えてりる歌詞がかなり欠落していたのでネットで調べたのだが高校のHPには歌詞が載っていなかった。せっかくネットで簡単に調べられる便利な時代なのに残念だ、が、わたしが見落としたのかも・・・

それにしてもどれもこれもいい歌だ、私は校歌には恵まれたようである。
中でも中学校の校歌は詞が美しく秀逸で好きだ。
ふと卒業式などに駆けつけて録音したいと思う。CDでもあればよいのだが。

それにしても学校は随分と変わってしまってた。
中学校、高校とも私が所属していた部がなくなっていたり、校舎が建て変わっているともう面影もない。
しかしわたしの記憶の中には鮮明に残っている。いや正確に言えば過去に目にした写真で見た部分などの印象が鮮明なのかもしれないが、中でも高校の卒業アルバムにあった高校裏手の山から学校を手前に、奥には故郷のシンボルである赤城山を背景にして市内を一望にしたパノラマ写真が使われていたのだが、高校時代短期間だが陸上部に所属した時よくマラソンで駆け上がって見た景色でもあり懐かしい。

ふとあの景色を見に飛んで行きたくなる。

2008年6月23日(月)
グロス売り

仕事に使うペン先は普通グロス売りで買っている。いや、買っていた。が、どうやらそのグロス売りと言うのがなくなってしまうようである・・・

グロス売りとは144本が一つの箱に入っているもので単品で買うよりも数段安く買えるものだった。しかし某主流メーカーはすでにこの春グロス売りを止めてしまった。みな単品扱いである。10本入りというのもあるが値段は単品の10倍。

グロス売りの場合小売店の値引きなども考慮すると一本40円強であったが、単品では80円強である。およそ倍。漫画を書くときには痛めばすぐに取り替えるものである。また、ペン先には当たりはずれがあり使えない物もあったりするので一本80円強はかなり痛い。これはGペンやカブラペンの値段で、丸ペンだともっと高いはずである。(と言っても、もともと丸ペンはグロス売りではなく・・・何本入りだか忘れたが・・・)

ようするに付けペンの需要が年々減って来ているという事なのであろう。また、昨今のコンピューターの普及で同人誌などを作る多くの人たちが(がむろん、プロもだが)漫画をコンピューターで描いてしまう、つまり付けペンを全く使わず漫画が仕上げられるようになって来た事が大きく影響しているとは思うのだが、ひょっとすると近い将来、付けペンが市場から消えてしまう日が来るのかも知れない・・・

2008年6月19日(木)
『鬱』と言う字

下の続きみたいなもんだが、画数の多い字という事では『憂鬱』(ゆううつ)なんて字がある。読めはするが書こうとすると書けない字の代表格であろう。この『鬱』の字、目を凝らしてみてもどう書いてあるのかよく判らない。しかしそれでは困ると思いかつてこの字を辞書で引き、必死に解明しようとした事がある。だがしかし、やはりいくら目を凝らしても小さくて判らなかった・・・

この左下の「ヒ」の上「凵」の中にはいったい何が入っているのだ・・・「×」のような「人」のような・・・いや、もっとゴチャゴチャして・・・クソッ!ここはいったいどうなっているんだっ!!?・・・しかたないので書くときは適当に「×」を書いておいたりしたのだが・・・・

答えが出たのはけっこう最近である。5〜6年前だろうか・・・電子辞書を使い始めてからだ。電子辞書、これもPCと同じく表記は解像度に依存し通常表示では「凵」の中は「×」としか表記されてない、「いや、そんなはずはないどろう、もっと複雑じゃないか?なんかもっとゴチャゴチャな気がするぞ!そうでなくてはこのオレの長年のモヤモヤはいったい何だったのか?!という事になるではないか・・・!!」しかしそこは物の進化、電子辞書にはズーム機能という便利な機能があり、簡単に大きくも表示出来る。「ピッ!」便利だ、すこぶる便利だ。簡単に答えが出た!

長年ずっと漠然と字の形でしか把握していなかったあの『鬱』の字。いくら目を凝らしても解明できなかった『鬱』の字をついに解明したのだ!やった〜〜〜!!

「凵」の中には・・・「凵」の中には・・・・・「メ」の周りに「丶」が4つ・・・
しまった、それを何と読むのか判らないので表記できない・・・どうかみなさん勝手に調べてください!・・・てのもなんなので・・・しかたないので左下部分を!こうなっております・・・・『鬯』


ふと思ったがかつて調べた時もちゃんと漢字辞典を使えば大きく表記されてたのかもしれないが、当時調べたのは国語辞典だった・・・気がする・・・
それにしてもこう言う画数の多い字をネームで書かなければならない時は大変なのだ。やたらでかくなっちゃうんだよね・・・

2008年6月18日(水)
『龍』と言う字

実は今回『惡忍-加藤段蔵無頼伝』第2巻を出版するにあたり絵の中にある『旅籠』(はたご)と言う字が間違っているとの指摘があり修正しました。

どう間違っていたかと言うと・・・『籠』と言う字は「竹冠に龍」だが、この『龍』の部分が間違っていたのである。『龍』と言う字を知って数十年、私はこの『龍』と言う字を間違って認識していたのである。どこを間違って認識していたかと言うと・・・この『龍』と言う字はその右下、旁(つくり)の下部分、逆コの字になった所に横棒が満つに入るが、その数をずっと2本と認識していたのである。

そう、正確にはそこに3本の横棒が入る。

原稿では看板に『旅籠』とラフなアタリをいれて墨はスタッフさんにお願いしたのだがどうやらスタッフ氏も同じように認識していたらしく2人して辞書をジっと睨み「本当だ3本だ」と・・・

漫画のネームでは『襲う』なんて字はよく出てくるのだが、私は今までずっと間違って書いていた事になる。実を言うと私はネームでこの字が出てくると「こなクソっ」と思って書いていたりする。なぜかというとネームでも原稿でも私は柔らかめ、太めの鉛筆やシャープペンシルを使うので大きさが取れないフキダシの中にこういった画数の多い字でのセリフを収めようとすると文字が潰れてしまうので何度も書き直したり、わざわざ鉛筆を削ったり、細いシャープペンシルに持ち替えたりとイライラしてしまうのだ。終いには芯がボキボキ折れたりしてしまって・・・

だいたい逆コの字で囲まれたこんな一区画に何故3本もの横棒を入れたのだろう?
何故整理されて2本にならなかったか・・・?
今こうしてPCでタイプしていても『龍』はたしかに3本はいっているが「旅籠」の『籠』は2本しか表示できない、『襲う』にいたっては逆コの字の中には何も表記されていない。もちろんこれは画面解像度に依存するのだろうが・・・実用的でない画数と言う事であろう。と言っても『龍』と言う字そのものが嫌いな訳では決してないのだけどね。どちらかと言えばかっこよくて好きな字である。

『惡忍-加藤段蔵無頼伝』の原作者であられる海道 龍一朗 先生も名前に使ってらっしゃる字だ、やはりカッコイイ!

2008年3月4日(火)
体調

あっとい間に3月ですが私はすでに『惡忍』次期シリーズの作画に入っております。
前シリーズ(今週号までバンチに掲載されているもの)のラスト2本はひじょうに厳しいスケジュールになってしまいほとんど睡眠時間が取れず、であったのでこの一週間は体調が回復せず、つねに眠い状態でふわふわしています。まだ完全に回復できていないようです。突然睡魔が襲ったらもう何も出来ずそのまま崩れ落ちてしまう、という日が続いております・・・
しかし休みを取っている余裕もないので、こんな状態のまま仕事は続けていますが暫くは無理をせずに行こうと・・・かつてはどんなに無理をしても一度寝れば、あるいはどんなに長くても2〜3日すれば回復出来ていたのだが、歳は取りたくない・・・というか歳を自覚せねばいかんのだなと思う今日この頃。

上記のような状態なのでラスト2本はかなり絵が荒れているかもしれません。また、内容もかなり詰まってしまい流れ的に余裕がなかったりしていますので単行本(第2巻)では多少変更、描き加えるかもしれません。もちろん時間と相談しつつですが・・

そうそう、『惡忍-加藤段蔵無頼伝』単行本第1巻お買い上げいただいた方々には心より感謝申ししあげます。

2008年2月19日(火)
立ち読み

トップページに掲げましたが、かねてからお願いしていた『惡忍-加藤段蔵無頼伝』の第一話がコミックバンチのサイトで読めるようになりました。
しかし何故か単行本用にいくらか修正を加えたのですがどうやらアップされているものは最初にコミックバンチ本誌に掲載された時のデータのようです。ちょっと誤植もあります。

ま、ほとんどの人は気付かないかも知れませんが単行本を買っていただいた方はそんな所を見比べて見るのも面白いかも知れません。

・・・・・と思ったら、あれ?巻頭のカラーページが3ページ欠落しているような・・・

2008年2月18日(月)
弾君
早坂弾

時間がない!
当サイトの更新もならず・・・なので
作品紹介充実をはかるためにとかつてスキャンしておいた画像でもアップしてみた。

弾君です。父ちゃんに抱かれスヤスヤスヤと眠っております。

あの赤いボクシンググローブには『ちゃんぴよん』と書かれていたはずです、たしか・・・懐かしい絵です。

2008年2月3日(日)
マウスは左

机の真ん前には資料を見たりするためのパソコンのディスプレイが鎮座してます。
机の上ではなく机の向こう側、机と壁との間にパソコンの入っていたダンボールを置きその上に乗っています。机の一番奥にはキーボード、その手前に小さめの製図版。その上で作画をしますが、その右側にはインクやら、筆やら、ペンやらが雑然と置かれマウスは左側、左手で操る事になります。私は右利きですが・・・そのせいか先日より左肩がひどい肩こりとなってしまいました。『温感〜某』とか言う貼っ付けるやつを買って来て貼っ付けたので多少楽になった感じではあります。

それはさておき慣れとは恐ろしいもので私にとってはマウスは左手で操るものとなってしまったようです。
カラーイラストを描く時もタブレットのペンを右手で持つのでやはりこの配置なのです。
たまに右側にマウスが置いてあるパソコンを操作すると何か変な感じです。

2008年1月26日(土)
表紙
コミックバンチ

昨日発売のコミックバンチです。久しぶりの雑誌の表紙ですね。果たして何年ぶりでしょうか?実はこのイラスト、普通にフルカラーで描いたものです。目だけを残して色が統一されているのはデザインの方でそのようなで効果を狙ったものです。今回は漫画の方も3ページほどカラーとなっています。6話連続掲載となります。勿論、現在必死に作画中です。

内容は越前朝倉家の伝説の武将、朝倉宗滴、朝倉家当主、朝倉義景に加藤段蔵が謁見しますがどちらも命懸けとなってしまいます。それを段蔵がどう切り抜けるか?と言うところが読み所でしょうか・・・さらには段蔵の惡忍としての本性、本質が何に由来するのか?何故、段蔵が惡忍として生きるのか?・・・という所が垣間見れる内容になっています。どうぞお楽しみください。

また、今回のシリーズでは絵の描き方が徐々に変わっていっているかも知れません。前にも書きましたがスピードアップを図る為に色々と工夫をしていたりするのですが気付かない人はまったく気付かないかもしれませんが、本人的には「この絵はちょっと・・・」という部分もあるのですがスピードアップ、迫り来る締め切りのためにはいたしかたなし。

と言っても技法は変われど書き込んでしまう部分は書き込んでしまうので結果的には画期的に大幅に速くなっているという事はないのですが(多少は速くなっている)とにかく色々と技法を工夫している段階でもありますので「それもまたよし」などと思う部分もあり・・・まぁ、その辺も気長に暖かく見守っていただければ幸いです。

2008年1月17日(木)
段蔵Tシャツ
加藤段蔵の目

年も明けたというのに随分とご無沙汰となってしまった。
今さら「明けまして〜」というのもなんなので・・・・正月は顔見せ程度に実家にとんぼ返り、すかさずまた長こと仕事場に篭っています。
しかし月産100枚などという戯言はというてい不可能と判明。さてさてどうしたものか・・・


左のイラストはコミックバンチ7号でプレゼントされるTシャツのために描いたものです。ご覧のように段蔵の目だけです。キャラクターをすっぽりプリントでは大人気ないと言うことでこんなデザインとなりました。これがでかでかとプリントされると思い切り目をひきそうですがプリントする大きさや場所、Tシャツのサイズなどは各自でカスタマイズ出来るきるようです。
しかしどうせならでかでかとプリントして思い切り目をひいて頂たい。

どなたか勇気のあるお方は・・・

2007年12月18日(火)
iPod

しまった!調子が悪い・・・
普段仕事中はiPodにめいっぱい入れた音楽を適当にかけっ放しなのだが先日家に戻った時上着のポケットに入れて持って帰ってしまった。仕事場に来るときは寒くなったのでダウンジャケットに替えてしまったのだ。iPodを持ってくるのを忘れた。
しかたがないので机の引き出しにあったMDなどを聞いているがあっという間に繰り返しになってしまう・・・

う〜〜〜ん、どうしたものか・・・う〜〜〜〜んん・・・・・・

2007年12月16日(日)
月産100枚

ただ今、月産100枚を上げるスピードを付けようと奮闘している。

実は今回連載するに当たって「クオリティー重視」で行きましょうとの事で自分も諸事情により連載出来るのもこれが最後かもしれないと思いその気であったのだがどうも回を追う事にスピードが落ちいて来てしまった。これでは最後というよりここで仕事として成り立たなくなってしまうので「スピード重視」に方向転換させてもらう事にしたのだ。

なぜ100枚なのかと言うと昨今の事情をふまえて単行本の売り上げを期待せず原稿料オンリーで仕事として成立させるには何枚上げなくてはならないかを試算すると月産98枚と出たからなのだがなかなか気の遠くなる枚数である。

しかしそんな事は言ってられないのでとにかくスピード重視に取り掛かった。一週間程前のペン入れからまずペンを筆に変えた。かつての作品も筆で描いていた事はあるのだが「漫画はやっぱりペンで書くものか?」などと訳のわからん考えで封印していたのだ。しかし『最近の作画風景』の所でも触れたが私の手首の関節には筆の方が向いているようである。線も生き生きしているような気がする。もちろんペンよりも格段に早い!ペンでは細かく書き込み過ぎていた所の省略も見えてくるので更によいようだ。

今週は新たな話の下書きに入ったが今まではこれに異様に時間が掛かっていた。とにかく何が何でも早くするためにはどうしたらよいかを考え、せっかく描いたネームがあるのだからとそれを絵を描くための「あたり」としてみた。これも効果は絶大、格段に早くなる。今まで真っ白い原稿用紙にページ全体のバランス、さらには各コマの中のバランスを取るのにいかに多くの時間を費やしていたかがわかる。漫画家がなぜネーム、原稿と同じような作業を繰り返して時間を費やさなくてはならないのか?の理不尽さもかなり解消出来る。

もちろん目の前にはタイムキーパーよろしく時計を置き各ページごとの開始時間終了時間を書き込んで行く。一応の目安をページあたり1時間半としたが簡単なページは1時間も掛からないが込み入ったところはクリア出来ない。これからの課題だ。もちろん「クオリティー重視」などと思っていた時にはていねいに描きこんでいた所も思い切り省く、どの道、墨入れは筆で『描く』のだ、なぞるわけではないので最低限のあたりとして判ればよい。そのへんで躊躇してしまうとスピードを上げる上ではもとのもくあみだ。


と、これで相当に早くなって来たとは思うのだがこのやり方がこなれたとしてやはり月産60ページ行くか行かないかだろうか・・・しかしこれではお話にならない。この先のスピードを上げるにはやはり劇的に絵を簡略化しなければ無理であろうが・・・これからこの仕事を続けて行く上では早急にそのスピードにしなくてはならないのだ。

しかし、スピード重視に切り替えたせいでかつては毎回毎回全く終わりが見えなかった仕事の先が見えるような気がして作業上の気分的には爽快だ。

2007年12月4日(火)
XmasLovesong

随分前から計画を立て数少ない休みを使い果たし読み切り作品をひとつアップしてみました。『XmasLovesong』です。古い作品ですので、内容も若干古いかもしれませんが自分の描いた作品の中では好きな作品のひとつです。

当時はクリスマスというものに今よりも憧れを持っていたのかもしれないなぁ〜などと思いながら作業をしましたが自分で読んでみてもなかなか面白かった気がします。長い読み切りは描くのは大変ですが内容が詰まるので(詰まらさざるをえないので)テンポよく話が進み小気味好いですね。そういう意味では古いハリウッドのモノクロ映画などにも通じるかもしれません。

『カサブランカ』『第三の男』『心の旅路』『ローマの休日』などなど・・・時間もやはり短かったのかも知れないが、いかにも語り部が語りかけるよなテンポで話が進んで行く。壮大ではないが小気味好い。もちろん現在の映画も嫌いな訳はありませんが・・・

苦労してアップしましたが温故知新、何か得るものがあったような気がします。
お暇な方は感想でも送って頂けるとありがたいです。返事は・・・たぶん書けませんが。

2007年11月30日(金)
石川遼くん
いや〜いいですね〜!ゴルフ日本シリーズ初日3位タイですか〜。
今一番楽しみに注目してる人です。Yhoo!のニュースに載っている写真もいい顔してるね〜、実にさわやかでうれしくなってしまいます。340ヤードかぁ〜すごいなぁ、いやもうすべてがいいんなぁって思ってしまいます。16歳だもんなぁ、いやいやすごい。自分もゴルフは大好きなので、もちろん石川君の足元にも及びませんが、このままどんどん成長してホント、マスターズで優勝し欲しいです。

仕事場に閉じこもりきりであれやこれやてんやわんや、頭を悩ませる問題もあったりしてドッと来ている中でこういうさわやかなニュースはホント清涼剤だね。今日も頑張って欲しいなぁ、片山晋呉と最終組だもんね、どちらも応援しているが石川君にはまた強豪たちを相手に一泡吹かせて欲しいなぁ〜〜!いやいやホント、頑張れ!!
2007年11月26日(月)
爆睡

この2〜3日思案する事があり横になってもほとんど眠れていなかったのだが昨日(深夜なので正確に言えば今日だが)コレはもう眠い、寝るしかないとなった所で別の思案、現在作画している話の後半部分の会話が読んでも意味が判らないくらい説明ばかりで気になっていたのだがふと解決策を思いついてしまった。寝てしまったら忘れてしまうので片付けてしまおうと取り掛かったが結局また延々起続ける事になってしまいそこから爆睡・・・

目覚ましで目は覚めたが体が全く動かない、のでさらに寝た。完全徹夜はなるべくしないよう心掛ている昨今久々である。しかし、とりあえず話し(ネーム)の目処(めど)がたち、久しぶりに眠れたので悪い気分ではないのだ。

2007年11月24日(土)
鉛筆削り

仕事ではしょっちゅう鉛筆を削るのだが、使っているのは鉛筆の先を突っ込み手動で鉛筆自体を持ってグルグルと回す超シンプルなヤツである。某メーカーのもので非常に調子がよいのだが、どうもそれは精神的に落ち着いているときだけだったようである。

使っている鉛筆の芯が柔らかい事もあるが精神的に不安定であると必ず折れる!「こなくそ!」などと思うとさらに折れる!半分も使ってなかった鉛筆が簡単になくなってしまう。「おちつけ、あせる必要はない、落ち着くんだ!」と自分に言い聞かせて深呼吸でもしてやっとなんとか削りあがったりする。
                       
いや、もちろんいつもは綺麗に削れるのだが、人間、時として頭を悩ませる大問題が持ち上がる事もあるのです。「解決策は?」と思案をかけめぐらせた時「宿命とも言うべきネガティブな方向へ行かざるを得ないであろう」と答えは出るのだが、いかんせん「ネガティブ」なのだ、簡単に決断出来る物ではない。ましてやその決断で解決出来る見込みも経験上そうとうに薄いものと判っている.

しかし状況はもう後がない所まで切迫してしまったようだ。考えようによっては立ちはだかる理不尽を今日まで払拭で出来なかった己の不甲斐なさから必然的に訪れたれた状況とも言えなくはないとあらば決断せねばいかんのだろうとは思うのだが・・・・・・う〜む・・・・

書道家、武芸家、悟りの境地に至った僧侶の如く絵を描く時は常に落ち着いた心で臨みたいものである。

2007年11月5日(月)
久々の休日

先日、やっと半月ぶりに休日をとりました。取れたのではなく取ったのである。スケジュール的に言えば私の場合全く追いつけないないので無理やりにでも取らなければ絶対に取れないのだ。思い切り運動不足になっているのでゴルフの打ちっぱなしくらいは行っておこうと思って帰ったのだが、どうも今回は体調的にも気力的にも行ける状態になかった。やはりい週間に一回くらいは休まないといかんのだろう。疲れが溜り過ぎるとそれを回復する気力まで奪われてしまうようである。いかんいかん。

その休みに、これもやっと更新できたという感じだが『作画風景』なるものをTopicsにアップしてみました。第一回です。しかし描かれているあのシーン、バンチ本誌を見た方はお気付きと思うが今週号には載っていません。いずれお目にかかると思います。

そうそうこのサイトのWorks(作品紹介のコーナー)どれもこれもひじょうに簡潔すぎてそっけないので改変しようとずっと思っているのだが、載せている画像も手短に調達出来るものですませてしまっているし、おそらくこのサイトに来られる多くの方がそういうページを見たいと来られるとも思おうので・・・

思い立って倉庫に行き、山のようなダンボール(長いことこの仕事をしていると返却された原稿だけですごい量なのです)の中から『空のキャンバス』の入った箱を引っ張り出して広げてみました。すっかり忘れていた別の読み切り作品が入っていたり、『空キャン』の第一話の原稿を見たりしたのだがおよそ20年ぶりくらいの再会だろーか、多少ホワイトが変色している部分もあったのだが当時のまま保管されているのでちょっと感慨深いものがあった。

使えそうなカラー原稿でもないかと思って行ったのだが、カラー原稿は大きなイラストボードに描かれていたり、返却次期が違ったり、何かの折に使うので貸して下さい的な事もありで別の箱になってたりして見つからなかった。・・・というか、埃で手が真っ黒になってしまい「これはまた出直してこなけりゃいかんどろう」と・・・

それに、もっと先にしなければならない事も発見してしまったのだ。原稿を入れたダンボールが潰れかかっているのである。いや、下のほうにある『神様はサウスポー』などはかなり潰れていた。そりゃぁ上に何段も重い箱が載っていれば当然と言えば当然なのだが、常々、原稿を入れるいい箱はないかと思っていたのだがこれはちょっと根を入れて探さねばなるまいか?

2007年9月27日(木)
綱引き
運動会

先日、子供の運動会で「綱引き」に参加した。団体戦の多人数のやつだ。どこのお父さんもよそよそしい顔で入場門にならんでいる。私は「いきなりはやばい」と思い肩を回したり足の屈伸、アキレス腱を伸ばしたり・・・

さてさて試技が始まる、試合開始の笛と共に一瞬にして全身の筋肉が収縮した。前腕、上腕、肩、つま先、脹脛(ふくらはぎ)、大腿・・・まさに一瞬である。バーベルやダンベルで身体を鍛えようとしてもこうは行かないだろうという感じだ。バーベルやダンベルは置かれている間は自ら引っ張ったりすることはない、こちらが引き上げて初めて重力により反発するだけである。いわば「ゆっくりとした反発」であるのに対し、綱引きのそれはまさに瞬間「すばやい反発」である。スタートの合図と共にお互い凄まじい力で引き合うので「負けたくない」これが大いに関係するであろうが引かれないためには引くしかないのだがその引かれる力が凄まじいのでそれを受け止めるために一瞬にしてっ全身の筋肉が限界を遥かに超えた収縮を見せる。

脹脛も肩も「普通、ここまで収縮してしまったら攣(つ)ってしまうだろう」という限界をはるかに超えている。すぐに勝敗が決まってしまえばそれまでだがかなり長い試合となった・・・終わったあと凄い荒い息をし、腕が上がらない事に気付く。手拍子に合わせての足踏みが出来ない。よく見ると右手前腕の下側はロープでずりむけていた、あざまである「なんでロープであざができるんだ?」いやいや『綱引き恐るべし!』であった。

結果?・・・最初に一敗したのだ。で、2戦目は力が入ってしまった。一戦目が準備運動になったというのもあるが・・・一戦目ではよそよそしくしていたお父さん方お母さん方(自チームはお母さんが多く不利だぁ・・とは思っていたのだが)2戦目、勝負が拮抗しグロッキーになりそうだったがそこからが凄かった。「子供らの手前一度くらいは勝たねば」という思いからかどうか誰からともなく掛け声が始まり「エッサ!エッサ!エッサ!」もう力の限界はとうに過ぎていたがそれでも気力で引く!引く!引く!なんとか連敗はまぬがれた。家に戻ったららすぐに原稿の続きをやろうと持ち帰っていたのだがその日一日わたしの右手は言うことを聞かなかった・・・

2007年9月23日(日)
サイト改変

実はサイトの改変を着々と考えている。考えているうちに構想が壮大になりすぎて(と言ってももちろんもちろん個人的レベルでだが)「困ったぞ」とも思うのだ・・・

かつて初めてサイトを立ち上げたころは現在のような常時接続の高速回線もなくひたすら表示に負担がかからぬようファイルサイサイズを小さくするために苦労したものだが現在はそのへんでさほど苦労する必要もないようである。ましてやはなから重い動画や音楽をを取り入れようなどとは露ほども考えていない(今のところは・・・)ので。単なる静止画の表示なら高速回線であればあっという間という時代であるから、かつて暫くやっていたように漫画をそのまま掲載する事も前ほどは苦労しなくてすみそうだ。また各ページの画像数もかつてほど気にする必要もないのであればそれぞれもっと突っ込んだ内容にする事も可能だな、とか・・・

とは言ってもまったく手間がかからない訳ではないので問題はやはりそれをするための「時間」なのだが、そこはなんとか・・ボチボチと・・虎視眈々と、着々と、一歩一歩、時間の許す限り・・・成せばなる成る!などと・・・まぁ気長に・・・

2007年9月20日(木)
みんなの政治
自民党 小泉 民主党 小沢

サイト引越しに伴いいろいろ整理しているとかつて[Yhoo!JPANみんなの政治]のために描いた漫画が今現在も掲載されている事に気づきました。

『小泉純一郎の挑戦』『前原誠司の決意』という2タイトルでかつての自民党総裁戦と民主党代表戦を描いたものです。安部総理が辞任を発表、次期総裁戦を踏まえてのこの次期限定の再掲載なのか?はたまたずっと掲載されていたのかははわかりませんが興味がおありの方はどうぞ一読を。無料で読めます。

http://seiji.yahoo.co.jp/guide/manga/tousyusen06/top/

2007年9月18日(火)
サイト引越し

いつもの事ながら随分と久しぶりである。
仕事場に篭ってしまうとパソコンに向かう事など皆無となってしまっていたのだがここ最近、資料の整理などでパソコンが実に有用である事に気づき仕事場にもパソコンを導入した。

手元にあれば少しは頻繁にWEBサイトの更新も出来るのではないかとも思い立ち試してみたがなんと、契約プロパイダの回線からしかアクセス出来ない事が判明。いたしかたなくサイトの引越しとあいなったわけである。実は、自らのペンネームも含め色々と変化を欲したりするのでサイトの名前もどうしようかなどと迷うのだがとりあえず新装オープンしてしまうこ事にした。

2007年2月26日(月)
祝、銅メダル!
スキージャンプ 怒涛のように久々ですが、昨日、札幌で開催されている世界スキーで日本ジャンプチームが銅メダルに輝いたのを祝して。何を隠そうかつて長野オリンピックの前に日本ジャンプチーム実録漫画みたいなのを描いた経緯もあって最近の日本ジャンプチームの低迷を憂えていた一人なのです。

もちろん昨日の試合、予想だにしなかったフィンランドチームの不出来、日本と争うロシアのエースの力み、もちろん地元開催の熱気と追い風(ジュンプの場合向かい風でしょうか?)となった要素は多々あると思うのだけど、とにかくよくやったと思います、おめでとう!

長野よりもずっと前から世界で戦ってる岡部孝信選手、葛西紀明選手には思い入れもあるのですがさすがベテラン、いぶし銀のように光っていましたね。圧巻は前日まで絶不調だった伊東大貴選手の大ジャンプ、これでメダルが決定的になったのだけど、それで安心できないのがこの競技、特に日本チームには苦い前歴もある・・・しかし昨日は・・・めでたしめでたし!

今回は高校生の栃本翔平選手がメンバー、この経験は大きいと思います、これからの日本チームを引っ張っていって欲しい、がんばれ日本!
2006年10月29日(日)
資料
読書 ちょっと油断すると日記も滞る・・・
実はただ今、またまた本に埋もれております。今度はPC関係の本ではなくて漫画の資料です。ちょっと必要だなと思いいろいろと買い込んでしまった。いや、まだ足らんのだが・・・一冊にまとまっててくれればいいのだがそうは問屋がおろさない、「ちょっと必要、ちょっと必要」で膨れ上がってしまう。ないと困ると言うようなヤツはまた「探しにいかにゃならんが、しかし探しに行ってもあるとは限らないのがまた困ったもの・・・
2006年10月15日(日)
山について
山を眺めるのが好きなのだが、中でも山全体を裾野から頂上まで見渡せる景色が特に好きなのだ。裾野のあたりにセクシーさを感じるというか、パノラマーと言う感じがすきなのでしょう。そういう意味では↓下に描いた富士山はアングル的にはいまひとつ。

かつて山中湖に行った時パノラマ台という所からみた富士山はなかなかだった。自分は故郷が群馬なのだが関越自動車を北上して北関東自動車道に入る藤岡ジャンクションのあたり、道がかなり高くなるのだが赤城、榛名、妙義という上毛三山、その奥に浅間、谷川岳、日光の男体山がずらっと見渡せるパノラマが広がるのだがお気に入りのヴュースポットである。高速で軽井沢から群馬に入ると眼前に広がる岩山もお気に入り。小さな山だが、だだっ広い平野にこつぜんとポツンとある筑波山なども好き、田んぼの中の道を近づいて行くと箱庭のように見えるんだね。

下に描いたハワイ島のマウナケア、登った事はないが麓のヒロという町から見上げたことはある、あれも好きな景色。桟橋に出て見上げると、海から頂上までなだらかな稜線が壮大に続いている、富士山よりもずっと高いのだがなだらか過ぎてたかさは感じないんだけどね。山の本なども目にするがやっぱり景色は生で見ないとね。
2006年10月13日(金)
富士山
富士山 空気が一気に澄んで東京からでも高台に登ると富士山が見えるようになりました。夜暗いところへ行けば星も見えるかもしれませんね。と言ってもこの辺で見えるのはオリオン座や北斗七星のようなはっきりした星座くらい。子供の頃、田舎にいた時はよく星空を眺めたりしました。

もらい物のものすごく倍率の低い望遠鏡があったりして、それでもうまくすると土星の輪が見えたりした。けっこう感動したものです。流れ星なんかもよく見ました。もちろん田舎では天の川も見えたけど東京では見れません。

かつて尾瀬に行った時、夜通し山道を歩いたのだけどその時の星空は本当に凄かった。空中星だらけ、手を伸ばせば届きそうなくらい。ああいうのまた見たいですねいつだったかテレビでハワイのマウナケアに夕日と星空を見に行くツアーをやっていた、ちょっと行ってみたい。
2006年10月7日(土)
アップロード
この所当サイトの更新がうまく行かずてんやわんやでした。
アップロードして更新したものがなかなか表示に反映されず、あれこれ調べたり、プロパイダのサポートに何度も連絡して相談したりしたり・・・結局、原因は不明なのだが削除とアップを繰り返してるうちに今現在は復旧しております。と言っても皆さんからみて変だったという事はないかと思いますが。単に更新されてないと言うだけで・・・それにしても原因不明というのは疲れる。
2006年10月6日(金)
打ち合わせ
次回作の打ち合わせに入いっております。
詳しい事はまだ書けませんが「らしくない、意外性、爽快感」なんて所で話し合ってきました。
これまでもいろいろ考える所はあったのですが、今、自分がどんな作品を描くべきか?やりたいのか?などなどじっくりと煮詰めて行きたいと思っております。絵柄にしても方向性にかぎらず、表現したいアイテム、そうでないアイテム、いろいろあるのでそういう所もふまえて考えて行きたいと思っています。
2006年10月4日(水)
図鑑
アマルガサウルス 子供の頃から図鑑を見るのはとても好きでした。ここ最近、絵を描く資料に星や恐竜の図鑑を引っ張り出したりしてたのだが、つい見入ってしまって寝るのも忘れて朝まで読み耽ってしまうなんて事がしばしば・・・。

恐竜にしろ星(宇宙)にしろ日進月歩で新しい発見やら研究成果やらが出て来るから面白い。子供の頃初めて目にした恐竜は(当時は百科事典にちょこっと載ってただけだが)ティラノサウルスにしろブロントサウルス(現在はアパトサウルスに統一)にしろシッポを引きずった絵だった。羽毛恐竜なんて想像もしなかった。輪を持った惑星は土星だけだったし、もちろん冥王星は太陽系9番目の惑星だった。いやいや、こういうのって目が離せないんだよね、また新しい図鑑出たらかうんだろうなぁ。

←で、アマルガサウルス、のつもり。首の後ろのたてがみみたいな突起、なんか想像上の動物って感じで好きなんだよねぇ。
2006年10月3日(火)
宇宙の彼方
遥かなる星 Aboutギャラリーを更新しました。
今回の絵は「宇宙の彼方の太陽系によく似た惑星系のこれまた土星によく似た惑星の衛星に不時着した女戦士」といった所でしょうか・・・

宇宙船は壊れてしまい途方に暮れて空を見上げているのか?はたまた救助信号を発信して仲間を待っているところなのかもしれません。相棒は恐竜によく似た動物だけです。とにかく暫くはこの無人の星で過ごさなくてはいけないでしょう、ひょっとすると永遠に・・・しかし運のいい事にこの星には少なからず空気があるようです、しかもこれまた運のいい事に気温もそこそこ暖かいのかもしれません。食料は・・・相棒だけでしょうか??
2006年10月2日(月)
凱旋門賞
馬 競馬はそれほど詳しくないが、今回の凱旋門賞は随分前から情報を耳にしていたのでディープインパクトには期待していました。結果を知った後に録画を見たのだけど最後の直線では「行けー!行けー!」と拳をにぎりしめて応援してしまった。

残念だったがこの馬、他のレースの映像を見た限りではほんと力あると思うんだけどね。出走馬少なかったから後ろから虎視眈々とと言う展開だったら最後に一気に、て気もしたんだけど・・・いや、しかし競走馬ってのは美しいですな。たまには見にいこうかな、500キロからある馬が集団で走って来るとすごいんだよね地響きが、スタンドの歓声と相俟って大迫力。あればっかりは生で見ないと味わえないからなぁ。
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