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2012年4月14日(土)
空のキャンバス完全版
空のキャンバス

随分と間があいてしまった。
仕事を含め、やらなければならない事、はたまたやりたい事もたくさんあり過ぎて・・・
この歳でこれだけやりたい事がある人間も珍しいかも知れない。

と言う事で、前回の日記も書きかけてほったらかしになってしまっていたのをアップしました。

今回の左の絵は『空のキャンバス』ですね。
デジタル完全版を作ろうと原稿からスキャンしてゴミ取りやら文字載せやらはたまた劣化してしまったカラー原稿の修復塗り直しなど、仕事の

合間に人の手も借りながらこつこつと、と・・・取り掛かってからかれこれもう2年くらい経ってる気がするのだけど、まぁ連載の仕事に取り掛かってるあいだは全く手が付かない訳だから仕方ないか?という感じだが中でも一番の難関は紛失してしまっていてどうしても発見できなかったカラー原稿の復元。

コピーを取って色付けしたものなら原画が残っている可能性もあったのだけど上の画像などはイラストボードに直接描いたものだったので線画も残っておらず・・・印刷物からトレースしてもう一度線画を描き起こそうか?とも思ったのだけど、この作品を描いた時から相当な年月が過ぎている訳で、いくら描いた当人とは言えニュアンスがかなり違ってしまうと思い断念。何とか残っている白黒の印刷物から復元できないかと試行錯誤、時間は掛かったけどやっと何とかなったかな?と言う感じです。

せっかく苦労して描いたカラー原稿や2色原稿はやはりそのまま読めるようにしたい!と言うのは作者として当然の思いであったりする訳で、現在では2色原稿と言うのはあまり見かけないかも知れませんが、そういう意味でも新鮮かも知れません。描いた当人でさえ、あそこ何を描いたっけ?と振り返る時、いちいち原稿を引っ張り出したりすることはありませんから、コミックス(単行本)を見る訳で・・・そうすると長い年月の内にイメージはその印刷された白黒のイメージで固定されてしまっている訳です。なので色の塗られた原稿を見るとものすごく新鮮だったり、驚きがあったり、世界がもっと奥深く広がったような気さえするのですよ。
あいつの声が!! とにかく、あと少し・・・
『空のキャンバス完全版』完成の ゴールが見えてきた感じ。
2012年2月15日(水)
赤城おろし(落書きシリーズ第3弾)
赤城おろし 凧

私は群馬県の桐生と言う所で育っています。毎年、今頃の季節は『赤城颪(おろし)』と呼ばれる風がビュービューと吹きます。

日本海から流れてきた風が山を越え関東平野に吹き降ろす最後の山が赤城山と言う訳で、あたかも赤城山から吹いて来るように感じる訳ですね。この風は午後から夜にかけて吹く事が多いかった気がします。もちろん時間かまわず吹く時は吹くのですが・・・

私は高校時代、6キロほど南にある学校へ自転車で通っていました。地形的に弱冠下り、帰りは北へ向かって弱冠の登りとなるのだけど、その学校帰りの時間にビュービューと吹いていたりするのですよ。私の通っていた学校は高台にあって、そのすぐ下をバイパスが通っているのですが、このバイパスも高架されているので風を遮るものは何もありません。ここを北へむかって走り出すのですが、悪いことにここは立体交差に向かってさらに道が登っていたりします。

そこへ赤城颪、もうですね、自転車のサドルから尻を持ち上げて全体重をかけて必死に漕ごうとするのだけどペダルが全く回らない、やっと風圧とつりあってビクとも進まない、なんて事が何度もありました。しかたなく自転車を押す事になるんですけどね・・・私の家は当時、周り中、畑だったのでこの風が吹き荒れると出窓とか、酷いときは畳の上までジャリジャリとしていました。故郷の町は大好きなのですが正直、あの風だけは何とかしてくれ!などと思ったものです。

ですが、この風ですから“凧揚げ”なんかやるとヒュルヒュルと揚がってしまいます。とは言っても子供の時は慎ましやかにしかやっていません。

これも高校生の時、何故その時凧を手にしてたのか?覚えていませんが、もう、凧揚げなどやらなくなって久しかったですからね。でもすぐそこに高台の風が吹きすさぶ絶好の場所があって・・・折角だからと紐を沢山買ってきて・・・とは言ってもたいした金は持ってないわけで、凧揚げ用の紐を5〜6本繋ぎました。100メートルくらいあった気がします。

これがね、あっという間にのびきってしまうのですよ。普通、凧を揚げる時は最初少し風に向かって走ったりしますが、そんな必要は全くなく、手を離した瞬間もうビューンと、ひもを手早く伸ばして行かないと・・・紐を引きちぎりそうな勢いで・・・指は焼けどと言うか切れそうと言うか・・・紐は延びきってもビュンビュンと唸りを上げて・・・いや、うのその唸りが聞こえない距離まで揚がってしまったのですが、とにかく引っ張られる。

これ、紐を延々長くしたらどこまで揚がって行くのだろう?と思ったのだけどそれは試していません。この時も今にも紐が切れそうな勢いだったのと、万が一、凧がバランスを失って墜落したら危険だ!と思った訳です。別に、すぐ下に下に民家があった訳ではないげど、やはり紐が切れて飛んでいってしまったら危険だと・・・

・・・と言うか・・・それにそうだ・・・この文章を書きながら思い出して来ました。

この時は高台のさらに一段高い所からだったので、ビュンビュンと飛んでいましたが、ひょっとすると高度・・・と言うか凧の揚がっている角度はあまり高くなかったような・・・そうです、紐が長くなるにつれて、その紐自体の重さで凧の高度がどんどん下がって来ていた様な・・・そうそう、多分そうだった気が・・・・とすると上の絵はちょっと間違ってるな。いや、しかし待てよ、ひょっとすると、ひもを取り付ける角度のせいで高度が下がってたのかな?う〜ん・・・まぁ、兎に角、ビュンビュンと飛んでいたのですが・・・・

しまった!こんな事を書くいていたら疑問が涌いてきてしまった・・・・

でも、多分、紐の重さだろうな・・・だとすると、ですよ。もっと紐を長くするためにはものすごく軽くて丈夫な紐を使うか、さらには凧自体も軽く大きくしなければならない、と言う事でしょうか?

でもあの風の中でそんな実験をやろうとは思いません。大凧が切れて飛んでいってしまったら本当に危険です。だいいち揚げてる本人が引っ張られてしまう。
そういう事は大凧大会などを催す専門家に任せて置くのがよいかと・・・いや、専門家もあんな強風の中では決行しないでしょう、たぶん。

2012年2月6日(月)
群馬県青葉市
神様はサウスポーDIAMOND

群馬県青葉市・・・これは『神様はサウスポ−DIAMOND』の主人公・金石剛の故郷ですが、勿論群馬県に青葉市などと言う市は存在しません。まぁ、私の故郷辺りを想定して描いています。

この作品では山を大きく自転車で下って東京方面を眺望するシーンがあるのですが、かつて友人と故郷のすぐ北側に鎮座する赤城山にオートバイで、2人乗りで登った事がありました。高校生の頃です、秋でした・・・作品の中では主人公とヒロインのカップルですが、私と友人はムサい男同士です。

上りは山の西側、前橋方面から登る新しい整備された道をスイスイと登ったのですが、この友人とは何処へ行くとも計画も立てずフラフラと出かけたりすることが多かったので多分この時もそんな具合だった気がします。

神様はサウスポーDIAMOND

山頂へ近づくにしたがってどんどん気温が下がり山頂の大沼湖畔に付いた時はブルブルと振るえ売店に飛び込みました。2人ともウィンドブレーカーを羽織ったぐらいの軽装だったのだけど山頂はもう雪が降る一歩手前と言う感じだったと思います。

すると売店のおばちゃんが新聞を1部ずつくれました。もちろん古新聞。「これをお腹に入れていきなさい!」と・・・言われるままウィンドブレーカーの中に野球のキャッチャーのプロテクターよろしくあてがいスタート。

これは効果絶大でした、温かった。「ありがとうおばちゃん!」と2人が思ったのは言うまでもありません。

山を降りる時は山の南面にある古い道を選びました。こちらは舗装もされていないガタガタ道なのだけど自分たちの住む桐生方面へは近道となります。

ですがガタガタ道、タイヤは砂利に取られてズルズル滑るわ、でこぼこでバンバン跳ねてしまうわのワインディング・ロードだから下りでスピードは出るし崖から飛び出そうになって散々だったのだけど、途中に展望台があって、とは言ってもちょっとした空き地という程度の物だけど、とにかくそこで一休み。そこからは関東平野が一望出来る、と言う場所です。

この時のイメージを元に作品のこのシーンは描くいていましたですね。
まぁ、もっとそんなシーンを織り込みたいなぁ、などと思ってもいたのですが、これからの作品でって事でしょうか・・・

この山を下るシーンは現在発売されている
『神様はサウスポーDIAMONDスペシャル』に収録されているはずです。

神様はサウスポーDIAMOND
2012年2月4日(土)
赤城榛名
赤城榛名 ムーンサルト


『神様はサウスポーDIAMOND』の廉価版コミックスが発売されました。

この作品は少し前に「週間漫画ゴラク」で連載していた作品です。もちろんボクシング漫画ですが
、実はこの作品の中で20数年ぶりに『空のキャンバス』の赤城榛名を描いています。本当に久しぶりに描いた赤城榛名のムーンサルトですね。ストロボアクションは描くのは大変なのだけど、もちろん体操の動きは大好きなので楽しかったです。

とは言っても・・・
主人公に重要な影響を与える位置づけで登場するのですが、作品の中では最後の方になるので、今回発売された『 明日への叫び偏』ではまだ登場していないかも知れません・・・

神様はサウスポーDIAMOPNDスペシャル 神様はサウスポーDIAMONDスペシャル
明日への叫び編 (Gコミックス)
2012年2月2日(木)
貯水池
貯水池 アイスホッケー

落書きシリーズ第2弾

子供の頃、私が住んでいた近所には『貯水池』と呼ばれる施設があって・・・とはいっても、もうずっと使われてはいない、廃貯水池なのですが・・・周囲1キロくらいだったでしょうか、ぐるっと5〜6メートルくらいの高さのコンクリートの壁に覆われた施設で、その外側は土手が盛られていました。

すぐ横を流れる渡良瀬川から水を引き入れていたのだと思うのだけど、そちら側の壁は大きく壊れていました。台風か何かの増水で壊れたしまって使わなくなってしまったのか?使わなくなったから壊れてしまったのか?いったいいつごろまで使われていたのか全く知りません。おそらくかつては水をとうとうと湛えていた施設だと思うのだけど・・・

しかしこの貯水池、渡良瀬川の水面より下に位置する物ではなく、川べりの土地のその上に5〜6メートルもある壁をぐるっと建造した物なので、水を入れるときはポンプで汲み入れていたのかも知れません。しかし私の知っているその貯水池にはもう水はなく草木が生い茂っていました。一箇所、中に降りられるコンクリートの階段が付いていて、近所の農家が牛を連れて行ったりしていたようです。

ただ、この貯水池の中のほんの端の方の低い所には水がありました。池というか沼と言うかそんな具合に。水辺には葦が茂っていた。この池にはフナやクチボソなどがいて釣りをやったりしました。春先にはウシガエルの大きなおたまじゃくしがいっぱいいました。

水があったのはこの貯水池の東南の角で、冬になると南側部分は高い壁にさえぎられて昼でもほとんど日が当たらなかった。なのでそこには氷が厚く張っていました。私が冬、初めて行ったのは小学校5年生の時だったと思うのだけどその時は厚さ20〜30センチくらい氷は池の底まで張っていました。なのでみんなでスケートをやったのです。私の家からは遠かったですが市内には屋内スケートリンクがあったので結構みんなスケート靴を持っていたのですね。

ですがここではホッケー用のスケート靴が流行でした。スケートリンクほどの広さはなかったので小回りが利く方が楽しめたのです。そこそこ人数が集まると二手に分かれてホッケーの試合。もちろんルールなんかよく知りません。パックはその辺の氷のかけら、スティックは葦を折って来て束ねて箒(ほおき)みたいにしたやつ。これが面白くてね、本当に盛り上がりました!

2012年1月14日(土)
32分割
32分割

コピー用紙を半分、また半分、も一度半分、さらに半分、最後にもう一度半分・・・と折っていくと32分割になります。今回、これでコマを割りました。この1つの四角が1ページです。

現在連載している『げき鉄』は通常24ページですので、これで全てのページが見渡せます。写真の一番下の紙がそれですが、御覧のようにその1ページ分は非常に小さいです。この中にコマを割ります。

今回この作業はネームの直しの時の物なのでコマを割るだけで、その中に絵は入っていません。
セリフは上の2枚の紙にズラズラっと噴出しとして書いています。写真では判りませんが上の2枚の紙にもコマは割ってあるのですがかなり適当で、なんとなくこのくらいが1ぺーじと言う感じ・・・そのコマを明確に割ろうと言う計画書が一番下の紙と言う訳です。

これを元に編集者さんに見せるための紙、B4のコピー用紙を2つに割って(中央に線を引いて)左右の見開きとした物、に清書したわけです。清書とはいってもネームですから非常にラフです。

このところずっとネームは編集者さんに見せるための紙(B4のコピー用紙を2つに割って見開きとした物)に直接書いていたのだけど、どうも最近ページに収まりきらない事が多いので、こんなことをやってみました。


とは言ってもかつてはずっとこの32分割の紙でネームの下絵(計画書)をやっていました。
ずっと仕事場に篭っていると煮詰まってしまうので、喫茶店などへ行って考えてた訳です。B4の紙一枚と鉛筆があればいいわけですから場所もとりません。ただし、あの小さい四角の中にコマを割って絵を入れるわけですから人物のポーズや構図が判る程度の物。セリフは非常に短い物は書いたりしましたが、長い物は勿論書き込めません。頭に中に叩き込んで置くだけです。

・・と言うか、私はコマを割りながら、同時にセリフを書き込みながら・・・と言うのが好きではありません。コマの流れをなるべく読者が読むスピードで考えて行きたい訳です。セリフを書き込んでいるとそこで止まってしまうので読むスピードが捕らえにくい。なのでコマだけをボンボンと割っていってしまうことが多いです。絵も頭の中で考えるだけで書き込まずに・・・

勿論後で、このコマ何だったっけ?とか、イイセリフ考えてたはずなのに〜!!ってな事も時にはあるのだけど・・・

そうそう、何でこの32分割の紙を使わなくなったのか?と今考えたのですが、要するに喫茶店に出向いて行って仕事をするという事がなくなった、そういう事のようす。今は全部仕事場でやっています。

でもこの32分割は、やっぱり自分にはいいかも。先日、ネームを床に並べて・・・などと書きましたが、やはり全体を見渡せる、と言うのはポイント高い。
2012年1月6日(金)
やっと・・・
年賀状
あり原の鉄蔵に落書の様な龍。市販の印刷モノは使わず、なるべく自分の絵で構成しよう!などと考えているから、なかなか手が付かず、と言う事になってしまったりしてるかも・・・今年はもう1パターン作りました。

やっと年賀状です。
いつもの事ですが12月は漫画の仕事だけでなく色々な手続きなどもあり動かなければならず非常にタイトなスケジュールになってしまって、今年もまた正月まで仕事がずれ込んでしまいました。なので、年内に年賀状が出せず、やっと・・・

兎に角、個人的にいただいた方々に返事を書くのが精一杯、ガガ〜っと・・・(業務用のものはいただきっぱなしですみません)ですが、というか、今更いただいていない人に年賀状を出すのもどうかと思うので・・・

まぁ、この方が喪中はがきをいただいていた方に年賀状を出してしまうなどといったうっかりがなくていいかも知れません。(言い訳、言い訳・・)

たまにね、そういううっかりをやってしまうのですよ。

本当は何とか元日に書こうと思っていたのだけど、ちょっと思いのほか仕事が残ってしまっていて・・・まぁ、それでも近所の神社へは足を運びました。お屠蘇を飲むわけでなし、正月らしいことと言えばそれくらいだったでしょうか。他に出かけた所と言えば画材屋さんくらい・・・

とにかく本年もよろしく!です。(ここでも今更・・・)
では邁進!

2012年1月1日(日)
新年
雪 線路 兄弟

あけましておめでとうございます。

丁度今、年を越した所ですが仕事場でぼちぼちと仕事をしていたりします。スタッフさんたちは29日までだったのですがまだ少々仕事が残ってしまったので・・・

と言う事で今年は帰省することもないのですが、ふと、かつての元日の風景などを思い浮かべてみました。子供の頃、元日には町内の赤城神社・・・とは言っても普段は無人の祠と言った感じの神社ですが・・・そこへお参りに行くのが慣わしでした。行くと町内会の人が甘酒を作っていてくれたりみかんをくれたりしました。

私の家からは線路の脇を少し歩いて行くとその神社に降りて行く道がありいつもそのルート。今思うといけないルートの気がするのだけど、その道は線路の脇からしか行けません。まあ、田舎にはそんな道があったりします。

ある元日の朝は雪がたっぷりと積もっていてその雪をかきわけながら兄の後を必死に付いて行った。そんな風景が記憶に残っています。その風景をちょっと落書きしてみました。

最近は雪が降る事もめったにないのでこんな風景にも出くわさないかも知れません。現在は別のルートがきちっと整備されているのでこの道を通る人もほとんどいない気もします。

2011年12月24日(土)
ダブル・メリークリスマス
クリスマス・ラヴソング

メリークリスマス!
世間ではメリークリスマスですね〜!
私は現在追い込み中でそれどころではない状況だったりするのですが・・・

とにかくメリークリスマス!

と言う事でトップページにも掲げてますが現在、漫画onWebで『クリスマス・ラヴソング』と言う作品を無料公開していますので、「自分の回りにはあまりクリスマス気分がない!」などと言う方がおりましたら是非にどうぞ!勿論、「めちゃめちゃクリスマス気分〜!」と言う方々も是非に!是非に!

クリスマス・ラブソング
それから今月は休日の関係からかプレイコミックの発売日が1日繰り上がって今日24日のようです。げき鉄第3話、こちらも楽しんでいただければ有難いです

と言う事でダブル・メリークリスマス!
皆さん良いイヴを!!
2011年12月15日(木)
ネーム全景
ネーム全景

ネームを作っているとページに入りきらない、と言う事はよくある。ほとんどの場合一度書き上げて推敲すれば「ここはいらない」とか「こことここを詰めて」とすぐに判断が付くのだが、まれのにそれが付かない場合がある。

「ここはもっとこうしたい!こうしたほうがいい!こうするべきだ!」などと言う考えが浮かぶと逆に更にに増えてしまう事もある。見開き単位で並んでいるが、上から2段目の真ん中は3ページ綴りのように見える、実はここは後から1ページ増えてしまった、オイオイ・・・今回は冒頭がカラーページでもあるので扉絵も何とか見開きにしたい、オイオイ・・・さてさて困ったぞ・・・

と言う事ですべてのページを床に並べてみた。ひと目で全体を見渡せればきっと名案が浮かぶに違いない!と思ったからである。下のほうの紙には何も書いてないように見えるが実はコマだけは割ってある。ラストが少しでもよくなるよう書き換えてる途中なのだが、やはりページに収まらないのでどこを詰めるかが先になってしまった。思案・・・

さてさてこのお話は来年の1月発売の本(1月25日発売プレイコミック)に掲載されます。カラーページもあるので急がないといかんのだ。

2011年12月12日(月)
浮世絵版画
浮世絵 版画 刷り師

先日、浮世絵版画の技術を現代に継承している財団の見学会に行ってました。何事も餅は餅屋、実際にそれをやっている現場を見れると言うのは貴重です。

絵の具や紙をどう扱うのか?刷り台はどうなっているのか?
刷毛(はけ)やブラシはどんな物を使っているのか?
馬連(ばれん=刷るときに紙をこする道具)をどう扱うのか?
実際に刷られた生の浮世絵版画はどんな発色でまた、どんな感触なのか?などなど・・・

いろいろと質問したり丁寧なお話も聞ける有意義な時間でした。

フラッシュさえ焚かなければ写真撮影もOKと言う事なのですが、黙々と続けられる静寂の作業の中、カシャカシャとシャター音を響かせるのは憚(はばか)られる・・・そんな時間、空間でもありました。

2011年12月7日(水)
活版印刷
げき ・油煙 印刷

げき鉄 油煙 データ

↓下がスクリーントーン。
本来「スクリーントーン」と言うのは商標なのですが、現在はほとんど出回っておらず、使っているのは他のメーカーの物で、厳密には色々名前が付いています。上の画像の鉄蔵の着物の丸い柄や蝋燭の光による体の陰影をこのスクリーントーンで表現しています。
一番上の印刷された物はそれらが弱冠濃くなっていますが、漫画雑誌の場合、紙質があまり良くないのでインクが滲み濃くなる傾向にあります。少数派ですが中には非常に紙質の良い雑誌もあり、その場合、非常にシャープに、逆に原稿よりも明るく印刷されたりもします。

スクリーントーン

スクリーントーン 拡大

ほとんどの商業誌で漫画は活版印刷と言う方式で印刷されます。活版印刷に使われるインクは黒だけです。ですから活版印刷では〔インクの黒〕と〔紙の白〕の2色しか表現できません。この2色と言うのは〔100%の黒〕と〔黒色が0%となる白〕と言う事です。インクが付けば真っ黒であり、付かなければ真っ白、中間のグレーはありません。黒か白の2値です。

ですので漫画では基本的に水墨画のような『薄墨』は使えません。

漫画でグレーに見える部分には原稿に『スクリーントー』と言う、透明な樹脂に小さな黒い点々が整然と印刷されているシールの様なものを貼り付けています。このスクリーントーンを切ったり表面を削ったりして光を表現したり重ね合わせて濃淡を付けたりもします。

ですがその原稿(印刷された漫画も同じ)をよーく目を凝らして見れば、あるいは虫眼鏡で拡大して見ればその一つ一つの点はどれも100%の黒な訳です。そのドットの大きさ、あるいは密度によって濃淡は表現されます。

雑誌などの活版印刷で写真を表現する場合、網点分解と言う技術を使って、やはりドットの大きさでグレーの諧調を表現するのですが漫画の場合は基本的にそんな手間は掛けません。

なので、どうしてもグレー、と言うか濃淡をもって描画したい!と言う時に私は最近はPCを使ったりします。PCの中でエアブラシなりを使い表現した物をPC内で網点分解し2値とし、それをプリントアウトして原稿に貼り付ける、というやり方です。

ですが少し前、その時はほんのちょっと線をぼかしたいのでPC内のエアブラシでホワイトでぼかしました。些細な部分だったので試しにこれを網点分解しないで印刷したらどうなるか?と思い網点分解せずに、グレーが存在するまま提出してみたのだけど、その時はきれいに印刷されていた。少なくとも・・・そう見えた。まぁこの時はさらにその上に金網を描いていてよくわからないような所だったのですが・・・

ひょっとすると最近の活版印刷は進化していて漫画の印刷でもグレーが大丈夫なのか?あるいは印刷屋さんが気を利かせて網点分解してくれているのかな?などと思い、今回かなり大胆になるのだけれど確かめてみようと思い蝋燭(ろうそく)から出た煤(すす)をエアブラシで表現したのですが、それをそのまま網点分解せずに提出してみました。

結果が左上の画像・・・みごとに真っ黒になりました。その下の画像が元のデータ。

上の印刷された方では左手に持つ皿が全く見えないほど真っ黒けです。最悪こうなる事は予想していたのだけれど、これで確信しました。やはりグレーは網点分解して提出しなければだめだ!と・・・


先日の日記で漫画の下書きは消さなくてはいけない云々と書きましたが、理由はこれと全く同じです。鉛筆の線はグレーですので薄い所は白に、濃い所は黒に、基本的には50%よりも濃い所、たとえそれが60%でも70%の濃さのグレーであってもそれらはすべて100%の黒になってブチブチとしたよごれとなって印刷に出てしまいます。

2011年12月5日(月)
消しゴムをかける前
げき鉄 作画途中 混在
この写真は先日の『作画風景』を順を追って写真に撮ろうとして途中で忘れてしまい気づいたときに「仕方ない、ここまでの進み具合をまとめて撮ってみるか」と撮った1枚です。

アタリのまま、途中までペンの入ったもの、背景が先に仕上がっているもの、と混在ですが、私は案外、青鉛筆のアタリと黒鉛筆の下書き、そしてペン入れを終えた段階の絵、ようするに消しゴムを掛ける直前の絵と言うのが好きだったりします。

何故かと言うと非常に立体感があるからです。それはカッチリとしたペン線の周りにそれをぼかす下書きやアタリがグラデーションとして存在するからなのでしょうが(この写真ではよくわからないですが・・・)、それはそれで作品としても面白いなと常々思っているのですが、もちろん漫画の場合、印刷方式の関係で下書きは消さなくてはなりません
2011年12月4日(日)
画風景
青鉛筆アタリ

青鉛筆アタリ 黒鉛筆下書き

青鉛筆アタリ 下書き

『作画風景』のコーナーがもう随分と更新していないのでなたまには・・・と思い作画途中の「写真を撮ろう!」と思い立ち臨みましたが・・・やはり忙しくてすぐに撮ることを忘れてしまいます。〈青鉛筆のアタリ〉と〈鉛筆での下書き〉で終わってしまいました。

とは言ってもこの写真では何が何だかわからないですね・・・
一番上は青鉛筆だけのアタリですがほとんど飛んでしまって写っていません・・・2枚目はそのアタリの上に黒の鉛筆で下書きした所。3枚目は別のページで、やはりアタリの上から黒の鉛筆で下書きした所です。

作画中は1枚の原稿を下書きからペン入れまで順番に・・・とは行かず何枚もの原稿の(あるいは全ての原稿の)下書き>何枚もの原稿のペン入れ・・・だったり、大変な背景がある場合はそこを先に書いてスタッフさんに渡して、だったり・・・なので途中写真を撮ろうとしても忘れてしまうのです・・・

実は当サイトにおける〈アクセス解析〉なるものを見ると「青鉛筆、下書き」と言うようなキーワードを結構目にするので、自分で漫画を描こうとする人たちがその辺を知りたいのかな?と思い今回思い立ったのですが、ご覧のように私は青鉛筆でアタリを取り、そこに黒の鉛筆で最終的な線となる下書きをします。

青鉛筆だけで大丈夫と判断した時はそのままと言う事もありますが、ほとんどの場合は
きちっと黒の鉛筆で下書きを入れます。漫画の場合大きな版面の絵画などと違い非常に絵が細かいので1mmでも線がずれるとおかしな絵になってしまう場合がほとんどですのでやはり神経を使います。

しかしロングで小さい人物の絵などは細かい部分の下書きが困難になる(正確に出来ない、かえって変な線画入ってしまう)ので青鉛筆のアタリの上から直接ペン入れと言う事もあります。

現在私は背景も含め、ぱっと見そのまま下書きでも良いのではないか?と言うようなアタリを青鉛筆で入れてしまいますが、週刊誌連載の場合はそれほど丁寧なアタリは入れられないかと思います。せいぜい丸や三角や四角といった単純なアタリから下書きに進まなければなりません。

単純な絵柄の作家さんであれば、その丸や三角と言った簡単なアタリからいきなりペン入れをしている人もいるかと思います。そのくらい急がないととてもとても週間連載の締め切りには間に合わないからです。

あるいは全く寝ないかのどちらかになってしまいますが、後者はお勧めできません!10年後20年後に必ず体に変調を来たします。

2011年12月3日(土)
江戸東京博物館
江戸東京博物館

ミニチュア 江戸

ミニチュア 江戸

ミニチュア 江戸

ミニチュア 江戸

これはもう、少し前になりますが『江戸東京博物館』なる所へ行ってきました。両国にあるので多摩地区に暮らす私としては東京横断になるので一大決心をしなければなかなか行けないのだけど、現在、江戸を舞台とした漫画を執筆する私には非常に有意義な所であります。楽しいです。

江戸時代の風景のミニチュアなどもあり、もう写真を撮りまくるしかありません。
この時は担当編集者さんも動向してくれたのですが、私はひたすら一つの被写体でもいろいろな角度から写真を取り捲っているのであきれていたかも知れません。

でもまぁ、同業者(漫画家)の方ならわかるかも知れません。作画資料にするにはあらゆる角度からの写真が必要だったりします。最低でも違う角度からの2〜3枚は・・・

これは建物の図面が三面図で描かれるように・・・あるいは立体写真が視点を少しずらした所から写されるように・・・

人間は1つの物体を(風景も同じ)を違う角度から見て初めて立体感をつかめる訳で、そのために目も左右離れた所に付いていたりします。

しかし写真は基本的に人間の一つの目にしか相当しません。初めて見る物体、風景などは特にその奥行きが判らなかったりします。しかしもう一枚「横から」撮られた写真があればどのくらいの奥行きがあるかが掴めるわけです。たとえ真横から撮れなくても角度の違う写真があれば建物の庇(ひさし)の奥行きが判るかもしれません。奥行きが判らないと影の付け方にも困ります。ですから最低でも角度の違う2〜3枚は・・・となるわけです。

しかしこれは作画資料としては最低の最低ライン。出来れば描こうとするそのもののアングルの資料がベストな訳で、せっかく出かけていくのだから後ででそのまま使える資料を撮りたいと思う訳です。

もちろん、ほとんどの場合、写真そのままと言う訳には行きませんが、土台となるアングルや構図があるとないでは大違いです。

実はこれは製作コストにも思い切り跳ね返ってきてしまう事であって、そのまま資料として使える写真があればもちろん作画時間もそれなりに短くてすみますが、全く資料がなく、特にそれが複雑、広大な町並みなどであったら膨大な時間が掛かかってしまい赤字が膨れ上がる事になります。

「あの時あの角度からもう一枚撮っていれば・・・」などと思うことはしばしばで・・・なので、なるべくそういう事がないよう撮るときに体力は使いますが頑張って置いた方がよいのです。

2011年11月15日(火)
てんやわんや
DELL XPS
これが今回HDをはずしたデカイ筐体のやつ、立てかけている45cmの定規より遥かにデカイ。なんでこんなデカイ筐体の物を使っていたかと言うと、かつてMacからWindowsに乗り換えた時、家電屋さんでそこそこと思って買った物が仕事で絵を扱うにはかなり力不足で失敗してしまい、家電屋さんではスペック的な事がよくわからなかったので海外メーカーのお店に行き話しを聞くと、どうやらゲーム用のマシンなら力があると言う事がわかったので導入したのが始まり。とは言っても私はゲームはやらないのだが・・・、これはその次に導入した後継機。届いた時にはあまりの大きさにびっくりした。しかしこの筐体、アルミで出来ていて全く熱がこもらず、そういった意味では安心して使える優れもの。デカイのでタブレットを使わない時、上に置いておくにもちょうどいい。しかしDVDドライブは開け閉めの時トレイがフタに引っかかってしまうので毎回手でフタを押さえていなければならないと言う・・・その辺がいかにもアメリカ産。こんなデカイ筐体なのに今回、内蔵HDは150GBになってしまった。これからはサブ機。
DELL XPS
こちらは新しく導入した方。45cmの定規より
遥かに小さいですが3TBのHDを内蔵してます。メモリも数倍に増えました。
これも上の機種の後継機ではあるのだが、他にデカイ筐体のもあるようなので本格ゲーム用とは枝分かれしたようだ。私はゲームはやらないのでこちらでよいのではないかと・・・
DELL XPS
これが今回お役目ごめんとなったマシン。上に書いた最初に導入したアメリカ産の物。さすがに今となってはスペック不足でもあります。中を開けると配線のビニール部分などは変色して劣化していました。それでも今回、最後の最後に起動してインターネットにも繋がり急場をしのげた訳ですから「ありがとう」と言いたい。お疲れ様!

この春先からのバタバタとする中、PCの調子がおかしくなり、特にいざ作画に入ってからにっちもさっちも行かなくなってしまい、8月、9月には数回OSの再イントールを行ってたりしました。特に9月には予備機と2台同時に起動しなくなりてんやわんや・・・

今や原稿の色塗りにも資料写真の整理にもその他もろもろPCなしでは仕事にならない・・・


予備機としていたものはもう古く寿命かな?と言う気もしていたので、とにかくなくては困るのであわて一台注文したのだけど届くまでにはかなりの日数が掛かってしまうので、何とか一台、メイン機の方は復活しなくてはと・・・

仕事に使うマシンであるから「翌日出張修理」と言う保険に入っていたのだがなんと・・・それが7月で切れていた。延々時間をかけてOSの再インストールで、何とか動くには動くのだがやはり挙動がおかしい・・・なのでまた再インストール・・・やはりおかしい・・・

なんかこれで3日くらい仕事が停滞してしまったのだけど、人間ひとつの事を執着してやっていると、はたと閃いたりするものである。

どうも、とある一つのファイルを使ったときに必ず止まってしまう!もっと具体的に言うと、それは画像フィルなのだが、そのファイルをビューワーから印刷しようととすると必ずと止まる。他にも変な挙動はあるが、とにかくこいつをいじった時にはおかしくなってしまう。・・・と言う事でこのファイルが壊れているのじゃないかと思ったのだがPhotoshopで開いてみても普通に使えるし問題ない。ひょっとしたらそのファイルを格納しているフォルダが壊れているのか?と思い同じ階層に違うフォルダを作りそちらに中身を移動してみようと思ったらこれが出来ない!止まってしまう。

そーか・・・そう言う事か・・・これはハードディスクのそのファイルが格納されてるあたりが壊れているに違いない!と思ったわけである。幸いこのHDは内蔵だがセカンドHD(OSが入っているわけではない)なのでこいつを外してしまおう!と思い、未だかつてやった事はなかったがふたを開けてやってみた。簡単にはずせた(もちろんマニュアルも見た)。幸い私のPCは筐体がでかい箱のヤツなのでこういう事は簡単なようだ。

これで次に起動した時に黒い背景のあの設定画面(BIOS・・・だったけ?)を呼び出してHDの設定(どれを使うとか使わないとか?だったかな??)をすれば完了。・・・で現在はこちらもすこぶる快調に動いている。HDの容量は、すずめの涙ほどに減ってしまったがこれからはこちらが予備機となるのでファイルを溜めるる事もないのでまぁいいか、と・・・

そうそうHDをはずした後のBIOSだったかの設定は、元のポンコツとなってしまった予備機が何回も起動ボタンを押していたらたまたま立ち上がって(何だかんだとエラーメッセージはでていたが)インターネットにも繋がったので色々と調べるためにこちらはずーっとシャットダウンしないでおいたのでした。あれがなかったらこの作業は完了できなかったかも・・・そい言う意味でもやはり予備機は用意してないと大変です。


とにかく、そんなこんなで実はOS再インストールの際、メールの救出の仕方がわからず、すべてのメール、アドレス帳、全部失ってしまいました。8月、9月あたりのメールには全く返事も出していないと思います。もしもその頃重要なメールを出されたと記憶されてる方がおりましたらお手数ですがもう一度メールをいただけると有難いと思います。なにとぞよろしく、です。すみません・・・

2011年11月5日(土)
新連載
プレイコミック 2011 12

久々です。
10月25日発売のプレイコミック(秋田書店)より『げき鉄』の新連載が始まりました。

まぁとにかく色々とバタバタと・・・実は、春先よりずっとネームに取り掛かっていたのですが、途中方向性の大転換などもあり作画に取り掛かれたのは夏過ぎからとなってしまい最初はぺージも多いので慌しい日が続いておりました。・・・もとい、おります。

当サイトもなかなか更新できず、ほったらかしでしたが、なんとか新連載の報告くらいは、と・・・と言っても、もう発売日はとっくに過ぎていますが・・・まぁ、これを機に少しずつ・・・

新連載の内容は・・・まだ、読んでいない方もたくさんいると思いますのであまり詳しくは話せないのだけど時代背景的には江戸時代後期です。

でもチャンバラではありません。左の表紙絵にもあるように手にするアイテムは筆だったりします。

まぁ絵師ですね。
私が非常に尊敬する人物をモデルとしているのですが、もちろん私は逢ったこともないし、映像が残されてるわけでもないのでそのイメージは私と原作者さんと、また、担当編集者さんと、あれやこれやディスカッションしながら築き上げていくわけですが、そこはやはり絵師ですので思い切り私自身が投影されいるような気が多分にしたりします。


江戸後期の出版文化が花開いた時代を背景としている訳ですが、製本、印刷技術の違いはあれ、それはそのまま現代の出版界に通じる・・・なんら変わることのない世界であるので、そういった意味でも私には身近に感じる世界であったりします。

なにはともあれ、お目にしましたらよろしく!です。
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