リプレイJ
リプレイJ
原作 ケン・グリムウッド、漫画 今泉伸二
2001年5月よりコミックバンチ(新潮社)にて連載。

新潮社バンチコミックス全12巻

ラグビー界のスーパースターだった室伏周平だが、時は経ち、仕事が出来ず上司に罵られ全くうだつの上がらない40歳の証券マンとなっていた。図体ばかりでかく人生の悲哀をすべてその肩に背負うかのような疲れきった貧相の男になりさがっていた。

女子社員にもあざ笑われ、家族にさえも邪険にされ、髪は抜け落ちてかつらが手放せない。追い討ちをかけるように左遷されたある日、それでも室伏は左遷先へと必死で向かうのだが・・・

無常にも空港の金属探知機は室伏のかつらの金具に反応する、無常にも40歳の室伏はそこで突然胸に激痛を走らせ倒れて死ぬ・・・家族の行く末だけを案じながら・・・

・・・だが、死んだはずの室伏には記憶があり、目覚めるはずのない目を覚ます・・・そこは確かに見覚えのある一室だった、だが遥か昔、18年も前の記憶の中の一室だった・・・己の体はその頃の、ラグビー界のスーパースターとして君臨したままの隆々とした肢体をまとっていた・・・


・・・敗者復活起死回生の痛快作!
リプレイJ



リプレイJ 未来社 この作品は原作付きですがJ(日本版)と言う事もあり原作小説とはかなりかけ離れた内容だったりします。唯一原作通りそのままな部分は主人公が突然死んでしまいそこから・・・という設定の根幹部分くらいでしょうか。

主人公室伏周平は証券マンなのですが証券マンにしてしまった事で大変苦労しました。なにせ証券業界の事など全く知りませんでしたから。しかたなく片っ端から色々と本を読んでみたりするのですが医学書でも読んでるがごとく判らない単語のオンパレード、その単語を調べるとそこにまた判らない単語がずらりと並ぶといった具合でいくら読んでもなかなか頭に入って来ない・・・

それでも周りの人にあれやこれやいろいろ話しを聞きまくり理解した知識の中で精も根もつきはてて証券編を
描き上げたという記憶があります。

そこから室伏は世界へと出て行きますがこれまた中東、東欧と・・・日本人にとってはほとんど馴染みがない所へばかり行く事になっていまい困ったもんでした。

そういった意味でも随分とこちらが勉強させられたかもしれません。はたまたしまいには政治に頭を突っ込むことになり・・・いやはやたいへんだったなぁ〜この作品は・・・

でもまぁ、室伏がハワイに暮らす事になるというくだりは描いている当人の憧れが多分に影響したいたかもですね。
リプレイJ ブランデンブルク門



リプレイJ 神代洸一

室伏のライバルとなる神代洸一。
このキャラクターが登場するたびに読者はいやーな気分になったかも知れませんね。性格悪かったですからね〜。描いてる当人も「どうしようこのキャラ?」なんて思った事もあったような・・・とにかく執拗に室伏に襲い掛かり嫌がらせをする。室伏のする事もすべて見透かしている。もしかしたらこのキャラが登場した話は人気が悪かったかもしれませんね。編集者の中には「もうそのキャラ。ほっときなよ」という人までいたりしました。



リプレイJ 神代洸一 りんご リプレイJ リプレイJ 神代洸一 りんご リプレイJ リプレイJ 神代洸一 りんご



リプレイJ 神代 室伏 しかし自分としてはそういう訳にはいかない。なんとかこのキャラに落とし前をつけなくては、と・・・それをやらなければこの連載を終われない。そんな事をずっと考えていた気がします。

結局最後、室伏にとって重大な意味を持つキャラクラーとなりました。とどのつまりリプレイヤーがなんたるものなのかを室伏は神代を通して知る事になります。

なぜ神代があんな風に生きたのか、なぜ室伏に執拗に襲いかかって来たのか、すべてを理解する。

それは途方もなく絶望的な事であり、また、室伏の運命そのものでもあったのかもしれません。室伏は己がどうあるべきかの決断を下します・・・


登場させた事で困った事になったり苦労もしましたが、その甲斐あり、物語の結末は面白くなったような気がします。



その室伏のそこからの人生がどうなるのか?まだまだ先々書くべき事はたくさんあったような気もしますが作画スピードの遅い自分としてはかなり無理が続いてしまい体調的なことを考え終了させていただきました。

「続きを書きましょう」的な話もありましたが他の新しいものをやってみたいという思いもあり保留させていただきました。

いつか続きを描くことがあるのか?う〜ん、それはちょっと・・・今は判りません・・・
リプレイJ 室伏周平



リプレイJ バイオリン カクテル
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リプレイJ 内閣総理大臣

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